ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン＜Naturalis＞主宰　岸　延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

☆Asteridea☆　ハーバルアストロロジー【第5回】　獅子座＊Leo

岸延江（アロマセラピーサロン＜Naturalis＞主宰）

　太陽が燦々と降り注ぐ季節が到来しています。その太陽を支配星に持つ獅子座。獅子座は
光り輝く象徴的なところを多く持ちます。光は闇を照らし、物事をくっきりと目の前に表してくれる力があります。明白にするそのスピリットは表裏がないということかもしれません。そして太陽は地球上の生物、植物の命をはぐくみ、育てます。

　ほとんどの植物が太陽の光を受け、光合成を応用して生育していくということ、太陽の光はビタミンDの生成を促進し、子供の発育は勿論、私たちの健康維持に欠かすことが出来ないということは皆さんもご存じでしょう。
ただこの太陽のパワーが多すぎるとどうなるでしょう。ある一定以上の成長や過度の供給は痛みを伴います。たとえば皮膚に炎症を起こし、火傷の症状などがでることもあるでしょう。メンタル的に考えても、この溌剌さが多すぎると、他者に威圧感を与えたり、暑苦しさを感じさせたりするかもしれませんし、自分自身も熱くなりすぎる傾向になるでしょう。

　獅子座に太陽を持つ方は、堂々としている人が多いといわれます。頂点に立つことに何もてらいがない、というよりリーダーシップを取ることを無意識のうちに心がけるでしょう。目立つことに臆することがありません。代表的なのは１７世紀のフランスの王、ルイ１４世は太陽王といわれ（実際の誕生日は９月５日で太陽は乙女座ですが、月と金星が獅子座）、彼はヴェルサイユ宮殿と庭園の建設に携わりました。訪れた方も多いと思いますが、実はこの宮殿と庭園はかなり占星術のロジックが込められているといってもいいでしょう。＜太陽の間＞は勿論、＜金星の間＞＜火星の間＞など存在し、庭園にもアポロンはじめ、ジュピターやネプチューンが各庭園のシンボルになり存在しています。勿論、王を支える占星術師もたくさんいたようです。しかしエリザベス１世の指南役として有名なジョン・ディーのように名前は残されていません。ルイ１４世は気に入らない預言・忠告をした占星術師を闇に葬ったのではないかと、真偽のほどはわかりませんが一部に漏れ伝わっています。そう、ネガティブに出ると自分は一番！自分は正しい！という作用が働き、他者の忠告に耳を傾けにくいということにも繋がるのです。今度、ヴェルサイユ宮殿に行かれた時は、ちょっと占星術視点で建物や庭園を見まわしてみてくださいね。観光とは違った見方が出来る事必須です。

　そして天使も大天使ミカエルが太陽を象徴するといわれます。

　獅子座の身体対応部位は、心臓と背中だといわれています。心臓はまさしく＜命＞を司る部位。とても重要な神々しい部位でもあります。あなたは物事を考える時、頭で考えますか？それとも心で考えますか？多分、両方だと思います。心（臓）の部位はご自身のアイデンティティを司る、単に生命を維持するだけでなく、まさに自分自身を示唆することでしょう。冷静な判断をするために、その心臓部には過度のストレスをかけないようにしたいものです。太陽が獅子座の方でなくても、あなたにとっての＜獅子座＞の部分は存在します。太陽以外の天体が入っている方はその天体の意味が獅子座の要素を含むでしょう。生まれた時間が分かっている方にとっては、どの＜ハウス＞が獅子座であるかということも重要な意味を持つことでしょう。

　あなたがあなたでいるために、心臓部の獅子座はとても重要なのです。あくまで個人的な見解ですが、獅子座の要素が強い方は、なにか落ち込む事があった時はほかの星座が強い方より落ち込みが強いように感じます。それはアイデンティティがしっかりあるということであり、逆に思い込みも強い傾向にあるのかもしれません。そして打破するのに時間がかかる方もちょっと多いような気がしています。しかしその問題を真摯に受け止め、解決策を的確に見つけた時、とても生き生きし再生していきます。他者が一目置くほどに。

　そんな＜太陽＞のパワーをもち、７月２２日から約１ヶ月、獅子座的日々は過ぎていくのです。あなたの中の太陽を大事に育んでください。

オススメブレンド

キャリアオイル１０ｇ（ホホバオイル・スィートアーモンドオイル・グレープシードオイルなど）に対して４～６滴がよいでしょう。（希釈率２～３％）
下記の精油を肌につける時などは、必ずキャリアオイルで希釈してください。
ルームスプレーを作る時は、３０ｍｌのウォッカまたはエタノールに下記の滴数の３倍
が良いでしょう。劣化を防ぐために少量づつの作成をお勧めします。
自動車用のスプレー作成の時は、発火防止のため水を少し加えてください。

＜ちょっと気分が落ち込んだ時に＞

・ネロリ　　３滴、ヴェチバー１滴
・マンダリン　３滴、　グレープフルーツ　　２滴、　サンダルウッド１滴
・フランキンセンス　　　３滴、スィートオレンジ　２滴、ミルラ　　１滴

＜溌剌と頑張りたい時＞

・ローズマリー　　２滴、グレープフルーツ　　２滴、　フランキンセンス　２滴

　柑橘系の精油は爽やかなモノが多いので、落ち込んだ時やスッキリしないときにおススメです。その香りは落ち込んだ気持ちをリフトアップしてくれるでしょう。また、柑橘系のフルーツをパワーフードとして摂取していただくこともとても効果的です。

　神に捧げたモノであるフランキンセンスやミルラ（この２種は幼子イエスに東方の三博士が誕生時に金と共に贈ったと言われています）、キク科の花々が太陽の対応になります。食物では太陽の光を沢山浴びて育ったもの（例えば、お米などの穀類）や黄色いモノ（柑橘系の果実、サフランなど）が太陽対応になります。香りや形状が心を元気にしてくれるものや、健康促進に関わる食品などが古代から対応しているようです。

　これから日本は連日、暑い日が続くでしょう。その暑さに負けないようにハーブやアロマのパワーを借りて乗り切ってください。勿論、水分補給も忘れずに～☆
（とはいえ、冷たいものの多量摂取は内臓を冷やすので注意してくださいね）

岸延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン＜Naturalis＞主宰

著書＜星が導き出すハーバルアストロロジー＞

HP　アロマセラピーサロン＜Naturalis＞　http://www.naturalis.jp/