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ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

 

☆Asteridea☆ ハーバルアストロロジー【第18回】  ☆乙女座*Virgo

岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)

 

 

 今年の夏は私たちの頭上で太陽がこれでもかと輝き続け、はたまた豪雨に襲われたりと日本中がヒートアップしていますが、占星術上では太陽は乙女座の領域に入りました。

 陰の要素であり、柔軟宮、地の元素で支配星は水星。そして牡羊座から数えて6番目の星座となります。双子座とは同じ支配星の水星ではありますが、フットワークよく俊敏に情報を取集する、発信するだけでなく分析するというスタンスも加わります。他者のための奉仕をしたり、また役に立って報酬をいただくなどそのスタンスは仕事というモードに繋がっていく事をあらわすのかもしれません。乙女座のスタンスには少しばかり6ハウスと意味を共有する部分があります。仕事の意味を示唆するだけでなく、健康、病気をも示唆するので、その意味で<癒し>のキーワードも生まれてくるのでしょう。
その昔、占星術は天体の運行を観測することから<暦>を生み出し、豊穣に寄与しました。また<戦略>にも使われてきましたが、いつの世にも人類の繁栄に大きな力を与え続けてくれました。それは<医療占星術>の分野に顕著に見ることが出来ます。その昔、人々は身近な草花や鉱物が、不調を感じた時にその症状を緩和したり、治癒してくれることに気が付いていたようです。洞窟で生活をしていた民が、何かを燃やしたとき、その煙がいつもの状態と違う状態を生むことに気が付ついたように、その<モノ>が特定されるのに時間はかからなかったはずでしょう。人々は身近にその薬草を、育て保存していく事も始めました。ほぼ同時に夜空に輝く天体も何らかの意味を持つことに気が付き、観測を続けていたようです。<AS ABOVE,SO BELOW>天上で起こることは地上に生きる私達はじめ動植物にも影響すると考えられました。PER FUMO(煙でいぶす)というラテン語がそののち FERFUME(パフューム)となり香水の語源となりました。香りの効果はアロマセラピー効果はじめ、<香り>で過去の事を思い出したりモードを変えるアイテムとして常用な役割を担っていることを実感されている方も少なくないでしょう。重篤な病気は素人の診断と治療は危険なものがありますが、病気にならない体を作る日々のメンテナンスには、天体の運行と照らし合わせたハーブやアロマの活用は、とても有意義に働くと思われます。今の生活は便利です。でも私たちから自然のリズムを奪っていったと言っても過言ではないでしょう。

 ギリシャのコス島の医学神アスクレピオスの時代は心身の不調は神の怒りに触れた結果とも言われて、神の啓示の元に治療を施していたという史実があります。医学の祖といわれるヒポクラテスの時代も天体の運行は重視していたと言われます。当時は天文学も占星学も同じスタンスにありました。そして哲学者アリストテレスはHOT,COLD,MOIST、DRYの4気質を唱え、エンペドクルスは火・地・風・水の4元素を唱え、人の体や心はこれらの要素と元素で成り立ち、どれか一つでもバランスが崩れると病気になると言われていたのです。しかも血液は肝臓で作られ体の各細部に送られると信じられていて、その後1628年、ウィリアム・ハーベイ(医師)が血液は心臓で作られ体内を循環し、また心臓に戻るということが解明されるまで信じられてきた考えです。この考えが解明される一端にはガリレオたちが望遠鏡を使って宇宙を観測したことも大きな転換期の一因といっても過言ではないでしょう。遠くのもの(マクロ)を見ることが出来るようになるということは近くのもの(ミクロ)の世界を観察できるようになったということに繋がっていくのです。微細なモノの取り扱いが出来るようになるということはいろいろなモノの観察・研究・分析、そして抽出が可能になります。急速な勢いで発達した医学と薬学。助けることの出来なかった命も助けることが出来る時代が到来し、病気のメカニズムも解明され続けました。しかし、何事もバランスが大切なのですが、過剰になってしまうという人類の悲しい性もあります。医学・薬学の発展は薬害というマイナートラブルも生み出しました。

 私たちが心身ともに健康で過ごすために、今一度私たちの生活習慣を見つめ直すことも必要不可欠なことなのではないでしょうか。今はちょうど夏の暑さの疲れも出てくる時です。不調を薬でという前にちょっと毎日の生活のリズムや癖を検証してみるのも良いのではないでしょうか。

 まず、この夏暑すぎてよい睡眠が確保できなかった方たちに、乙女座の代表的ハーブであるラヴェンダーがオススメです。

 ルームスプレーでもOK,精油をバスタブに5~6滴入れての芳香浴もよいでしょう。

 ラヴェンダーは乳幼児、高齢者、敏感肌に方への直接塗布は注意が必要ですが、通常はそのまま塗布できる便利な精油です。コリの緩和や虫刺され、ちょっとした擦り傷や火傷にも効果的なので一家に一本はあっても良い精油かもしれません。他の精油ともブレンドしやすいのが特徴です。でもここ一番、頑張りたい時は使用を控えてください。いざというときに眠気が襲ってくる確率が高いので注意が必要なハーブであり精油です。

 その他フェンネル、マージョラム、リコリス、マルベリー、エレカンペーンも乙女座対応のハーブ・精油になりますが、今回はバレリアンをご紹介します。このバレリアンは、ハーブにしても精油にしても少々独特の香りを持ちます。ヨーロッパの道端に、何気なく生育しているハーブなのですが、このハーブが第一次・第二次大戦後の兵士のケアにすごく重宝したといわれます。戦争というとてつもない出来事に参加した兵士たちは体に傷を負うだけなく、心にも多くの傷を負って帰還しました。その時に鎮静作用の元に多くの兵士を癒したと言われます。またバレリアンは<吉草香>(きっそうこう)と言って、お香の世界に日本でも古くから使われてきました。単品での香りは少々強烈ですが、いろいろなブレンドの中にほんの少々加えるだけで絶妙な香りに変身させます。使い勝手は難しい香りですが、使い方次第で極上の香りに変身させる魔法の力を持っています。バレリアンも扱いは少ないのですが、精油も販売されていますので、機会があったら是非ブレンドに使ってみてください。その時はほんの少量でお使いいただくのがオススメです。

 さて今年もあと4ヶ月。されど4ヶ月です。乙女座の時期は<整理整頓>も重要なキーワード。次のステップに移るために身の回りを今一度見直してみましょう。

 是非、初秋の今、夏の疲れを乙女座対応のハーブや精油で癒してください。

 

 

suger岸 延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰

著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>

 

HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/