ハーバルアストロロジー

 

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ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

 

☆Asteridea☆ ハーバルアストロロジー【第19回】  ☆天秤座*Libra

岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)

 

 

 暑さ寒さも彼岸までと言われ、木々の葉も色づき始めると共に頬に触れる風の感触もちょっと違ってくるこの季節、占星術上の太陽が天秤座の領域に入ります。太陽星座をお持ちの皆様、お誕生日おめでとうございます~☆

 支配星が金星の天秤座は一般的に、<愛>と<美>は勿論の事、<調和>を象徴するといわれます。金星は絵画の世界でもビーナスをモチーフにした象徴的なものであり、そのシンボルを書き込む事に意味を持ちます。それは林檎であったり、薔薇であったり、帆立貝であったり、鳩であったり、犬であったりと繁栄や永遠を表すものも少なくありません。

 そして天秤座の対応ハーブは、アンチエイジング、スキンケアなど<美>に関するものが多く見受けられます。ローズはじめ、ゼラニウム、ペパーミントやスペアミントなどのミント類、大豆、小豆、ヒヨコマメなどの豆類、日本名では<かきどおし>と呼ばれるグランドアイビーのほか、西洋オダマキ、レディスマートル、ストロベリー、ブルーベル―などのベリー類、それに愛の果物と言われる林檎や桃なども含まれます。

 人々は永遠の命や美・若さを、健やかな心身を保つということと同じくいつの世にも求めていたとも言えるでしょう。そのための古代から試行錯誤が繰り返され、その中で星を読むということはとても重要なことでした。プラネタリーアワーと呼ばれる鉱物や植物が一番有効であると言われる時間も惑星の動きを参考に割り出していました。このことも加味し中世の錬金術師は実験の過程で、植物からエッセンスを抽出することを発見したと言われます。これが、ハーバルウォーター(ハイドロソル)であり、精油(エッセンシャルオイル)でもあるのです。当時は主にハーバルウォーターが薬品として使われていたようで、使用法は飲用であったり、化粧水とし塗布したりとその使用は多岐にわたっていたようです。中世からルネッサンス期には、ラテン語を操れる階級の人たちにとっては自身の蒸留器を持つことは一つのステイタスであったようで、この蒸留器、ウィスキー製造とほぼ同じシステムで実は教会の中でも製造されていたといわれます。当時、アルコールは消毒、薬品としての使用が主でした。ウィスキーが<生命の水>と言われたのもそのためです。今でもヨーロッパの修道院ではワインをはじめ、ビールも作られ、オリジナルも出回っています。この季節、修道院の周りの葡萄畑も収穫の時期を迎えます。そんな豊穣の時がまさに天秤座の時と重なるのです。デメテル(デメダー)という豊穣の神がこの時期を司ります。

 

またFOXGLOB、別名ジキタリスと呼ばれるハーブがあります。可憐な釣鐘型の花を咲かせますが、実は猛毒を含んでいます。かなり大きい葉を形成しますが、一枚で馬をも倒すともいわれるのですが、それは生命を司る<心臓>を直撃するからかもしれません。しかし、適量(微量)ですが処方することにより、心臓の疾患に友好的な働きを示す重要な薬品になるのです。このジキタリスの処方には必ず医療従事者のレセプトが必要になりますが、古今、英国ではガーデニングにとても人気のある植物のようで、個人の庭や町中のショーウィンドー、今年100周年を迎えたロンドンのチェルシーフラワーショーでは多くのメゾンで見ることが出来ました。チャリスウェルというイギリスの聖地ではフラワーレメディも作られていました。

ソレルと呼ばれる、カルペパーの関連書籍に良く出てくるハーブも金星の対応になります。名前が可愛いのでちょっと気になっていたのですが、実は日本でも古くから自生する<スイパ>と呼ばれるハーブです。実際、今も土手などでも自生しているそうで、酸味もあるのでサラダなどにオススメだそうです。何もしなくても増えるソレル。これもある意味金星のもつキーワードでしょう。繁殖力は金星的でもあるといわれます。

薬用植物を有効に使用するには、もちろん医学的知識が必要ですが、その分量を量るための道具<量り>はまさに天秤。天秤とは物事のバランスを図ることの重要性を示唆し象徴するものでしょう。何事にも適量となるバランスは大切です。

この時期、食欲をそそる食材もたくさん出回ります。

今回は食べ過ぎた時にサポートしてくれる香りとハーブをご紹介します。ルームスプレーやマッサージオイル、ハーブティーなどでお試しください。 

・ペパーミント  3滴    グレープフルーツ  6滴

グレープフルーツは食欲のない時やあり過ぎる時に香りが調整してくれるという研究データが出ています。

ヴァーヴェイン 3滴   ローズマリー   3滴   マンダリン   3

グレープフルーツやマンダリンなどのシトラス系は果皮がハーブティーとして最適でしょう。

・ゼラニウム  3滴、ペパーミント  1滴、  ラヴェンダー5滴

注:ペパーミントの香りは強いので、他の精油との割合は少なめが良いでしょう。または肌に使用する場合は、希釈率は低めに設定していただくのがオススメです。高い希釈率での塗布は体温を奪い逆にダメージを与える傾向にありますので、ご注意を。

@マッサージオイルの場合(希釈率約1,5%前後)

 植物油(ホホバオイルなど)30ml   精油9滴

@ルームスプレーの場合

 無水エタノール      30ml   精油9滴

必ず遮光瓶で作成して保存してください。作成後は約4週間で使い切っていただくのが、ベストです。
長く蒸し暑かった夏も終わりに近づきつつある今、お疲れが出ませんように。
ハーブのパワーを借りて、芸術の秋、食欲の秋を全身で満喫してください。

 

 

suger岸 延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰

著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>

 

HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/