ハーバルアストロロジー
こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。
担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。
先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。
☆Asteridea ☆ ハーバルアストロロジー【第1回】
岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)
現在では考えられないことですが昔々、17世紀ごろまでは医療従事者にとって星読みをするということ、出来るということは必須だったということはご存知でしたか?
今、雑誌やメディアなどで大人気の星占い(西洋占星術)のなかに、かつては医療占星術という分野がありました。2000年になる時、話題になったノストラダムスも実は医者であり薬剤師でもあったので、きちんと医学部で星読みを習得していたのです。医学部の必須科目であったというのも今は考えられませんが。といってもこのころは天文学と占星術が同じジャンルであったので特に別物であるという仕分けはなかったようで、ケプラーやガリレオが望遠鏡を用いて天体の運行をきちんと観測できるようになったころから、様相が変わってきたのです。遠くを見えるようになるということは、近くのモノを見る事が出来るようになる。マクロの世界を観測できるようになることからミクロの世界、顕微鏡なども製造され観察できる時代になってきたのでした。ガリレオの時代からニュートン、デカルトに時代になると、自然科学・化学の進歩が一段と進み、その頃くらいからやはり占星術は<占い>として切り離されてしまったのです。そう、科学や化学にはエビデンスが大事ということなのでしょう。
しかし実際に今の医療に使われる薬剤の元である、植物や鉱物などの応用は過去のエビデンスが相当役に立っているはずですし、植物は私たちの<生まれる><生きる>ということをサポートしてくれているのです。
私たち、人の体はほぼ地球の成分と同じ比率だといわれています。水の生命体である地球の水分量や塩分、カルシウム、マグネシウムなどが同じ比率だそうです。そのバランスが崩れた時に起こる不調和が心身の不調に繋がると。その大地の成分を私たちが供給するときに植物は媒体となって私たちをサポートしてくれているとのことです。すごいことだと思いませんか?
「星*花サプリ」では毎月一回、各星座や惑星に対応したハーバルアストロロジーをお届けいたします。
さて、医療占星術にもどります。
注:ハーバルアストロロジーは医療占星術をベースに構成しています。
西洋占星術の一般的な出生図は12星座と10天体で立ち上げ「私は○○座です。」というときは、天体の一つ太陽がどの星座(サイン)に入っているかで表します。ほぼ皆さんは「私は○○座」ということが出来るでしょう。
アストロロジーディといわれる<占星術の日>である春分の頃は、毎年誤差はありますが、牡羊座に太陽が入っています。春分はSpring Pointともいわれ、跳ねて飛び出しそうな躍動感あふれる季節。湧水のことをSpring Waterといわれるのも類似の意味があるので、スタートするにはとてもよい時機だといわれるのですが、その反面、大地のエネルギーについていけず、ちょっとダウンしてしまう方もいるかもしれません。
そんな時の、ハーブとアロマの対処法をご紹介します。
*牡羊座の時期にオススメのアロマとハーブ
牡羊座のキーワードというと誕生、スタートする、起動する、ピュアなどの言葉があてはめられそのようなオススメが多くなってくる傾向があります。それは占星術で牡羊座が陰陽の<陽>であり<活動宮><火のグループ>であり支配星を<火星>に持つからです。いかにもエネルギッシュを予感する要素をふんだんに含んだ星座、牡羊座。
この時期は<火星>に関わる植物がサポーターとして活躍します。それはブラックペッパー、ジンジャー、オニオン、ガーリックなどのスパイス系になります。
オニオンやガーリックの精油はありませんが、ブラックペッパーやジンジャーの精油は市販されています。ブラックペッパーはちょっとピリッとした香りですが、とても素敵な香りですしジンジャーはほのかに甘い香りがします。これだけでボディトリートメントに使うにはちょっと厳しいですが、ほかの精油と合わせるととても奥行きのでる魅力的なブレンドに仕上がります。案外、ローズやゼラニウムの精油と合うのです。ローズの精油に?と思いますが、ローズが何ともいえずより深い香りになるのです。
精油はなかなか調達が困難と思われる方は、食材で取り入れてみてください。ブラックペッパーはサラダや料理の隠し味にオススメで、脾臓を強化する働きがあるといわれます。<脾臓の強化>とはアザなどが出来やすくなったとか、皮下出血をしやすくなられた方に効果的で、滋養強壮に役立つといわれます。ジンジャーは血行を良くするので冷え性気味の方の症状改善、オニオンは血圧を下げ、ガーリックは免疫力アップなど数々の薬効効果をもち、体調をキープするのに必須の野菜類。かつてはこの野菜類もハーブ(薬草)として分類されていたのです。この時期、逆に大地のエネルギーに負けぎみの方は控えめに摂取してください。そして出来ればサラダではなく温野菜にしていただくとよいでしょう。春は来ていてもまだまだ体は冷やさないように注意してくださいね。
@オススメアロマブレンド(キャリアオイル20mlに対して)希釈率1%~2%
*さわやかにスタートさせたい時に(午前中にお使いになるとスッキリ!)
・ブラックペッパー 1滴 サイプレス 2滴 グレープフルーツ 3滴
*ちょっとエネルギーに押されてしまった時に(疲れた日の夜にエネルギーチャージ)
・ローズ 3滴 ブラックペッパー 1滴
・ゼラニウム 3滴 ジンジャー 1滴
何かを始める時、冬至や新年、立春、春分の日、新月の時などいろいろな出発点があります。しかし、春分の日はまたまた特別な日。この日から日照時間が確実に長くなります。大地のエネルギーも満載なので、そのパワーも借りて是非有効にスタートさせてみましょう。ハーブやアロマがあなたをサポートしてくれますよ~☆
岸 延江プロフィール
IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司
都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰
著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>
HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/l