ハーバルアストロロジー

 

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ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

 

☆Asteridea☆ ハーバルアストロロジー【第6回】 乙女座*Virgo

岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)

 

 日本ではまだ太陽が強く暑い8月の季節が続いています。8月下旬から占星術上の太陽は<獅子座>から<乙女座>の領域に入り、<乙女座>に太陽を持つ方々にとっては太陽が回帰するソーラーリターンといって、お誕生日を迎える事となります。<乙女座>の響きはとても優しいニュアンスが漂いますね。2要素の陰(裏またはマイナス)であり3区分の柔軟宮であり4元素の地のグループ、そして水星を支配星に持つ<乙女座>は、知性や分析力を司といわれます。同じ水星を支配星にもつ双子座(表・風のグループ)と、ちょっと異なる点はそこに地の要素の<分析>という事が加わるからかもしれません。情報を収集し伝えるといったこと以上に、集めた情報を整理し分析し伝えるということ。そのことは他者や周りを気遣うというモードが根底にあるからかもしれません。そんな優しさをもった<乙女座>、そのなかで<癒し>というキーワードも生まれるのでしょう。

 昔むかし、西洋では医療行為をする場所は<修道院>でした。日本も昔は<寺院>がその役目を果たしていたともいわれます。大陸から仏教が伝わった時、病を治す多くの薬も伝わってきました。学問を伝授したり、恵まれない人を擁護したりと、洋の東西を問わず教会や寺院は多くの役割を担っていました。修道院では、治療のためにハーブガーデンで多種多様な薬草を育てていたそうです。このことはシェークスピアの戯曲でも数々語られているので、ご存知の方も多いでしょう。ウンベルト・エコの小説<薔薇の名前>という修道院を舞台にしたサスペンスでも、修道士が薬草を扱う場面が数々登場します。もし、かの地の修道院を訪れるチャンスがあったら、是非、修道院や教会のハーブガーデンも注目してみてください。現在もハーブガーデンを運営しているところもありますし、かつては運営していたという名残りも確認することが出来るでしょう。修道院の併設の売店(?)でハーブや精油・フラワーエッセンスを購入することもできますし、ワインを置いているところもあります。ワインは昔、お薬(血行促進剤など)として存在していたということもあるので、修道院ブランドのワインを見かけることも多々あります。日本の寺院にも薬師寺・薬王寺などはその名残を残すものでしょう。遣唐使・遣隋使が数々の大陸の文化が伝わった奈良には、当時の薬草の資料も残っています。当時は香薬とも呼ばれ、それはのちに日本の文化の一つ、香道へと発展していきました。高貴な趣味とも思われますが、実際は仏教とも結びついて精神世界への導きとなっていたのです。この時に起こる効果はアロマセラピーのコンセプトと、とても類似しています。<香り>の効果というものは、昔から人々の心に訴え、気づきを促進する重要なアイテムでもあるのです。

 ラヴェンダー、マージョラム、フェンネルが乙女座の代表的なハーブといわれます。心を癒し、気持ちを穏やかにしてくれるハーブが多いのが特徴でしょう。特にラヴェンダーは、とても多くの効果を持つ重要なハーブであり精油です。(ラヴェンダーの効用は<双子座>の項で参考にしてください。)

 マージョラムもハーブでも精油でも両方使えます。ハーブでは肉料理には欠かせません。肉を軟らかくしたり独特の臭みをとってくれたりしますし、鎮痛作用・鎮静作用をもち、冷え性の方には血行促進を図ります。こむらがえりの予防にも役に立つと言われますので、ホホバオイルで希釈してマッサージオイルを作り、ふくらはぎのケアに活用されるとよいでしょう。

 フェンネルもやはりハーブでも精油でも使える逸品です。滋養強壮に活用できますので、フェンネルシードを混ぜてパンやビスケットを作ってもよいし、サラダやハーブティーとしていただいてもよいでしょう。特に乳幼児の発育促進、授乳中の方の補助として、また更年期の諸症状に悩まされている方にはオススメです。最初はちょっとくせのある香りを感じられることがあるかもしれませんが、ワインにも合いやすい大人の味も演出できます。勿論、精油とホホバオイルでブレンドしてマッサージをされてもよいでしょう。但しホルモン様作用があるので、妊娠中の方は一定期間の使用を避けてください。産後は母乳促進作用もあり、回復を早めるともいわれていますので使用時期に注意して使ってください。

 乙女座の身体対応部位は<腸>になります。上記のフェンネルは整腸作用もありますので、腸のトラブルの諸症状緩和におススメです。

 <乙女座>に太陽及び天体を沢山持っている方は、ホスピタリティ精神・サービス精神が旺盛な方が多い傾向にあります。他者のお役に立てることの喜びを知っているということでしょう。但し過度なサービス精神などは使い方を間違えるとお節介と思われる事もあるので注意が必要になる時があるかもしれません。

 

オススメブレンド(植物性オイル10mlに4~6滴:希釈率2~3%)

精油は必ず植物性オイル(ホホバオイル・グレープシードオイルなど)で必ず希釈してご使用ください。

<夏の疲れを癒す>

*フェンネル3滴   スィートオレンジ2滴   ブラックペッパー1滴
*フェンネル2滴   ゼラニウム2滴      ローズマリー2滴
*ラヴェンダー3滴   グレープフルーツ2滴  ヴェチバー1 滴 (就寝前向き)

〈コリの緩和やこむら返りの緩和〉

*マージョラム3滴  スィートオレンジ2滴   フランキンセンス1滴

 湿度も高く暑い日差しが続く日本の夏。今年はオリンピックもあり、かなりホットな毎日を過ごされた方も多いのではないでしょうか?その後は多くの国際問題が勃発し、いろいろな問題が露呈しています。この多くの問題を一人一人が受け止め、考えなくてはいけない時期でもあるのでしょう。しかしまずは自分自身の心と体を休め、癒してください。そしてそれから、周りの方へ<癒し>の気持ちやオーラを伝えていってください。何かが変わるはず。変容の時期が今刻々と近づいているのです。その時、あなたは何を選び進んでいくのでしょう。判断が狂わないように、今は気持ちを整理し準備することが大切です。

 

suger岸 延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰

著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>

 

HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/