ハーバルアストロロジー

 

ハーバルアストロロジーフラワーエッセンスパワーストーン

 

連載コラム

星の見晴らしほしはな ちびぐるみ〜12星座の旅〜ハーバルアストロロジーお問い合わせ

エンジェルウィスパーネットショップASTERIDEA BLOG

ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

 

☆Asteridea☆ ハーバルアストロロジー【第20回】  ☆蠍座*Scorpio

岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)

 

 

 占星術上の太陽が<蠍座>に入りました。<蠍座>のキーワードには主に<生と死><再生><変容>など、<変わる>という言葉がちりばめられています。

 今、私たちは<ハーブ><アロマ>とその根底にある薬草を洒落たネーミングで呼んでいますが、もともとは植物のカテゴリーである花々や草、木々は人類はじめ生物が地球上に現れるよりも早く誕生し生き抜いてきました。そして自らの仲間たちを生かして繁栄するというミッションのほかに、その時に共に生きる生物の繁栄にもサポートし続けてくれているのです。植物たちは食べ物になったり、薬になったり、時には目を楽しませてくれたり、香りで気持ちを癒してくれたりと大きな底知れぬ力を持って私たちの傍にいます。そして再生力はどの命あるモノより強いかもしれません。今、流通している薬も元はと言えば生薬として薬草だったものが多いという史実が何よりの証拠かもしれません。現代では、その効能を取り出して製剤に生かしているのですから。

 中世前後の科学者や医師らが使っていた<錬金術>と呼ばれる技法であるこの領域は、まさに科学・化学・医学の基礎であるといっても過言ではないでしょう。現在のヨーロッパと呼ばれる地域で黒死病と言われる病が大流行した時期、古代から脈々と受け継がれてきた占星医学はアラブ圏に舞台を変え大きな発展をしました。ある実在するモノを使い<価値>あるモノに変容させる技。それは神の領域を象徴するという<金>を他の金属から生み出す技に例えられるように、心身の健康・病気の治癒といった<薬>を生み出すという事にも盛んに応用されました。死の恐怖を弱め、病の治癒がなされれば人々の欲望や願望は健康の維持や美に対する認識も高まることでしょう。その錬金術の作業中に<精油>を抽出するという発明がなされたと言われます。今のアロマセラピーに使われる<精油>です。その抽出時もその時の天体の運行を加味したと言われ、<プラネタリーアワー>(惑星時間)と呼ばれるロジックが使われたそうです。天体(惑星)と植物と鉱物は親和性があると言われますので、その植物や鉱物が一番活性化する時が良いとされ応用されたものだと言われます。精油の抽出には、水蒸気蒸留法・圧搾法・溶剤抽出法(アブソリュート)があり、なかでも水蒸気蒸留法が多く行われ、その際に多くの水と熱が必要になります。熱が加えられることにより、そこで大きな化学変化が起こります。その過程がまさに死であり再生でもあるのです。その後、ハーブが変容した精油は蒸留前と違った成分になるのです。成分が壊されるものもあるでしょう。しかし、その代わりに新しく生まれる成分もあり、その際に精油と同時にハーバルウォーター(ハイドロソル)が生まれます。精油が一度の作業でほんの少ししか抽出する事は出来ませんが、ハーバルウォーターは多くの量が採取出来ます(約1:1000)。ローズの精油から採られるハーバルウォーターはローズウォーターと言って皆様も使われたことがあるでしょう。実は同じように蒸留法で抽出されるハーブからは同じようにハーバルウォーターが抽出されるのですが、最近までは捨てられる運命にありましたが、中世やルネッサンス期当時は重要な芳香蒸留水として飲用され薬剤やサプリメントに、また塗布して消毒や化粧水として使われていたといわれます。当時のラテン語を使う人たち(王侯貴族・宗教者・科学者・医療従事者・インテリ富裕層)にとっては蒸留器を持つということは一種のステイタスであったともいわれ、自宅で抽出して使っていたそうです。その後、精油は欧州地域の香水文化を花開かせることになるのです。そして今また、精油がメインのアロマセラピーの発展のそばでハーバルウォーターが注目され、化粧水やちょっとしたキズや火傷の消毒に利用され始めています。

 さて、長くなってしまいましたが<蠍座>はこのように変容を象徴します。

蠍座対応のハーブ&アロマ

*ブラックペッパー:脾臓を強くする働きがあると言われます。大人になるとなくても生きられると言われる臓器ですが、脾臓を強化することは免疫力UPに繋がると言われます。痣(あざ)などが出来やすい方にお勧めです。(使い方:精油もブレンドや香辛料として)

*ジンジャー :血流を良くし、冷え性の症状の緩和のサポート。(精油:香辛料など)

*オニオン:血行促進→体を温めます。料理にお使いいただくのがベストです。

*バジル:抗うつ、抗菌、強壮、血行促進、駆風、解熱などお料理などで使用されても良いですが、精油も市販されています。

*ネトル:抗アレルギー作用があり、花粉症などの症状緩和。

*ホップ:ビールの主原料であるホップは、当初は滋養強壮に開発された飲料でした。利尿作用などもありますが、飲み過ぎにはくれぐれもご注意を。

*ホーソーン:強心作用などが代表的でかつては不整脈などの治療に使われていたと言われます。日本でも若干種類は異なりますが、古くから使われていた薬草で、日本の昔話にもたびたび登場します。

 蠍座の対応する精油は血行促進が期待できるものが少なくありません。スパイス系のモノが多いので妊娠中、敏感肌、乳児、特定既往症のある方には禁忌のモノもありますので、ご使用前に専門家の指示を仰いでいただくことが安全に使用していただくのに最適です。

オススメアロマブレンド(ブレンドオイルやルームスプレーでお使いください。)

下記の表記はホホバオイルや無水エタノールなどの使用時の目安です。作り方並びに詳細は前年度の各サインの方が詳しく表記してありますので、参考にしてください。

@これから本格的になる冬の乾燥期対策に(こちらはスキンケアとしてブレンドオイルに)
ジンジャー1滴  ローズウッド4滴  ベンゾイン1滴

@ちょっと元気が出ない時に(ブレンドオイル・ルームスプレーにオススメ)
ブラックペッパー1滴    ゼラニウム2滴    ローズマリー3滴

@元気が必要な時に(ブレンドオイル・ルームスプレーにオススメ)
バジル1滴   マンダリン2滴、  ベルガモット3滴

今のままで良いのなら、そのままで!でも今の時期は<変容>という言葉にも心をかたむけ行動に移しても良いのではないでしょうか? 現在、蠍座運行中の土星も味方にして☆

 

 

suger岸 延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰

著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>

 

HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/