ハーバルアストロロジー

 

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ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

 

☆Asteridea☆ ハーバルアストロロジー【第21回】  ☆射手座*Asteridea

岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)

 

 

 西洋占星術では、ギリシャ神がそれぞれの星座(サイン)を象徴します。射手座はゼウス(ジュピター)、神の中の神が支配します。しかし、ギリシャ神はお茶目なキャラクターが多いのが特徴ですね。おしなべて、ギリシャ神は神様がするとは思えない事をされます。しかし古代の人は、このギリシャ神を各天体になぞらえました。一番メインになぞらえる銀河系の天体もその形状からイメージ出来るように設定されています。キーワードを紡ぎだしたり、色などのイメージをするのにしやすいと思います。太陽は金色や黄色(サフランイエロー)。しかし日本人にとっては赤のイメージは日の丸の要素が強いかもしれません。それは国旗の色として馴染みやすいからでしょう。でも実際に赤は火星の色として割り当てられています。月はホワイト、ペールトーン(薄緑・薄青)、金星はピンクと緑、火星は赤やオレンジ、そして木星は藍色、土星はザラザラとしてグレイッシュカラーなど。あともう一つ、蒔絵の金と黒も木星の色としてヨーロッパの王侯貴族に珍重されていたと言われます。マリー・アントワネットの母堂マリア・テレジアは当時の屈指の蒔絵のコレクターだったと言われます。実際、ウィーンのホーフブルグ宮殿には蒔絵の間があり、そこには文箱とか食器などのほかに、蒔絵が施された調度品も陳列されています。マリー・アントワネットが、ルイ16世に嫁ぐ際には嫁入り道具として持たせ、数年前、東京の美術館で<マリー・アントワネットと蒔絵展>が開催されましたが、それはマリア・テレジアのコレクションの一部だったとも言われます。木星のパワーを引き寄せる。引き寄せの法則であり護符。当時もそんな風潮は有たようで、文化的財産の中である絵画や文学にも占星術のメッセージはいたるところで、感じる事が出来ます。富の陰には木星のパワーありと。
射手座の支配星:木星には、<哲学>、<宗教>、<高等教育>といった知的レベルの高さをうかがわせるキーワードが盛り込まれています。もう一つ木星には、<拡大>という意味も込められています。知ろうとする要求である欲望が拡大するという意味にもとることが出来ますが、逆に広がりすぎるという危険性もはらんでいるという<拡大>になることが推測されます。何事も限度やバランスが必要ということでしょう。あれもこれもと欲張り過ぎると、何も達成できない、形にならないという意味に繋がります。木星は<Hot&Moist>の性質を持ちます。暖かくて湿っている状態は菌類も繁殖するのに絶好の環境条件です。菌類がひとえに悪いと言っているわけではありません。実は人体の内側外側双方にも菌類は生息して、私たちの<生きる>をサポートしてくれています。悪い菌は病気を引き起こしますが、良い菌は、外敵から私たちを守ってくれたりします。先の<Hot$Moist>に注目してみましょう。以前解説させていただいた、<シンパシーとアンチパチー>を思い出してください。射手座<9>の対抗するサイン(天体)は、双子座<3>ですので実は双子座の対応するハーブや考え方が解決の糸口を導いてくれることもあるのです。双子座の支配星は水星。水星の性質は<Cold&Dry>。そうです!射手座とは逆の性質を持ち、答えてくれるのです。中和する、調和させるということに期待しても良いかもしれません。

このあたりが占星術の素晴らしいところで、対応するサインは同じような意味合いの中に逆に作用する天体を当てはめているのです。

ですので、出生図の射手座に太陽がある方でなくても、他の天体ならその天体を当てはめて考えてみるのも良いでしょう。占星術上の太陽が射手座を運行している時は射手座の意味合いが少なからず、私たちにその影響を与えます。その影響を少しでも感じた時には、射手座と双子座に対応するハーブをちょっと意識してみましょう。きっと、あなたをサポートしてくれるはずです。

 

☆木星に対応するハーブ

ジャスミン(アロマセラピー・ハーブティーなど)

レモンバーム(アロマセラピー・ハーブティー・ティンクチャーなど)

メドウスィート(ハーブティー、ハーブワインなど)

アグリモニー(ハーブ・フラワーエッセンスなど)

アスパラガス(ハーブ・食材など)

ボラッジ(ハーブ、ハーブの砂糖漬けなど)

ウッドベトニー(ハーブティー、テンクチュアなど)

シナモン(アロマセラピー・ハーブ・スパイスなど)

 

☆水星に対応するハーブ

ラヴェンダー(アロマセラピー・ハーブティーブレンドなど)

マージョラム(アロマセラピー・ハーブ・食材など)

マルベリー(ハーブ・ハーブティーなど)

フェンネル(アロマセラピー・ハーブ・食材など)

木星に対応するメドウスィートは、アスピリンの材料であるサリチル酸を含みます。そう、このハーブからアスピリンが生まれ、医薬業界を席巻したのです。現代の医薬はこれらのハーブから抽出された成分で作られたものが少なくありません。このように植物の有効的な部分を抜粋して作られたのが今の薬剤の基本と言っても過言ではないでしょう。

木星対応のハーブには香りの高いものが少なくありません。ジャスミンやメリッサ(レモンバーム)、リンデンの精油はかなり高価なので、日常的に使われるなら、ハーブティーや食材として利用されるのがよいかもしれません。

 

☆クリスマスの香りとホットワイン☆

今回はフランスやドイツでクリスマスシーズンに飲まれるグリューワイン(ホットワイン)のレシピのご紹介です。

シナモン、クローブ、オレンジピール、ナツメグ、アニス、オールスパイス、カルダモン、ジンジャーなどのハーブをサシェ(ブレンドサシェは販売もされています)に入れ、蜂蜜をプラスして煮込みます。その時のワインはテーブルワインで十分です。寒い冬の冷えがちな体を温めてくれるでしょう。日本のお正月に飲むお屠蘇にも似た薬草酒。なにかと集まりが多くなる年末年始、体を温め、いたわりながら、楽しいひと時を過ごしてください。

 

 

suger岸 延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰

著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>

 

HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/