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ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

 

☆Asteridea☆ ハーバルアストロロジー【第8回】 ☆ 蠍座*Scorpio

岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)

 

 2012年10月23日より、いよいよ黄道12宮を運行する天体の一つ<太陽>が蠍座の領域に入りました。2012年10月は6日から、今まで天秤座にいた土星も一足先に蠍座入りしています。少しモードが変わったと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?特に蠍座に太陽はじめ、各天体を持つ方にはいろいろな変化や気づきを感じられる事や変更を余儀なくされる事が多くなってくることと思います。

 蠍座の支配星は<火星>と<冥王星>が司り、<陰><不動宮><水>の性質をもち、キーワードとなる主なテーマは、<再生>や<変容>に表される<生まれ変わる事>に関わることが多いでしょう。現代占星術では<冥王星>も支配星の一つですが、医療占星術を基本とするハーバルアストロロジーでは<火星>を重要視します。蠍座の火星は牡羊座の火星と若干趣が違います。牡羊座の火星のエネルギーは行動力として外面へと向かいますが、蠍座の火星は内面へと向かう傾向があると言えるでしょう。そして行動をする前に思考が伴います。それは探究心とともに内側にあるモノを追及し、ポジティブに出ると学究心を刺激しますが、ネガティブに出ると根暗なオタク系になってしまう事があるでしょう。そのスタンスは砂漠の地下水を糧に静かに生きる蠍のようなイメージかもしれません。

 行動を起こす前に十分な思考を行い、その中で妄想することも多いかもしれませんが、ポジティブに出れば新しい発想として周囲に受け入れられ、そしてそれはとても魅力的なこととして周囲にも自身にも反映や投影される事でしょう。反面、かなり頑固な面を持ちますので、周囲になかなか本質を見せることもなく、表舞台に立つことを最終目標としない事もあるでしょう。一定のバリアを作り他者を寄せ付けないこともあります。挫折にも強い反面もあり、滅多なことでは落ち込まない芯の強さを感じるでしょう。落ち込まずに再生・変容する。まさにこのキーワードは蠍座に天体やMC・DCを持つ人にとっては大なり小なり象徴されるエネルギーでありテーマとなってくる事ではないでしょうか。

 蠍座の身体対応部位は<生殖器官>と<排泄器官>だと言われています。要らないものを排除し、新しいものを生み出す明快なパワーが蠍座の使命となるでしょう。この循環が上手くいかないと蠍座に与えられたエネルギーやテーマがよりよく出せなくなるので注意することが必要です。

 蠍座の対応するハーブは、ジンジャー、ブラックペッパー、バジル、オニオン、ガーリックなど血行促進作用があると言われるものが特徴です。スパイス系が多いので多量に摂取するという事より、少量での使用がお勧めでしょう。実際、少量の使用でも効果は得られます。一部は精油でも入手可能ですが、やはりジンジャー、ブラックペッパーなどは香りもパンチがあり、濃度の高いものは肌を痛めることがあるので、スキンケアに使うときは注意してください。これらを使用する場合は少量(希釈率1%くらい)がよいでしょう。

 

オススメブレンド

スキンケアに使う場合は必ずホホバオイルなどのベジタブルオイルで希釈して塗布またはマッサージに使用してください。下記のブレンドはホホバオイル10mlに対して希釈率3%で表記しました。敏感肌の方、乳幼児、高齢者、妊産婦、既存症のある方への使用は特に注意が必要です。蠍座対応の精油に関しては特に妊娠中の方は通経作用(流産の危険)があるモノが多いので注意してください。

また、下記のブレンドをルームスプレーとして使用していただくのも一案で安全です。その場合は無水エタノール10mlに対しての希釈率になりますので、量が多いときは調整してください。

@スッキリしたい時に

*バジル2滴、ベルガモット3滴、ジンジャー1滴

@頑張りたい時に

*バジル1滴、ペパーミント1滴、スィートオレンジ4滴

@乾燥期に入る前の準備に

*ブラックペッパー1滴、ゼラニウム2滴、フランキンセンス3滴

 あるモノを転嫁し再生するという過程は、ウィスキーやワイン、アロマセラピーなどで使われる精油の中にも見られます。精油は中世のアラブの錬金術師の手により発見されたと言われます。特定の薬草を蒸留しその結果、オイル(精油)とハーバルウォーター(芳香水)が抽出されます。そしてそれぞれの抽出された液体は薬品として医療へ、アンチエイジングの一端として美容目的で使われました。ワインも葡萄を発酵させ幾多の過程をふみ、産み出されます。まさに作成過程上で再生と変容が行われているわけで、かつては薬として飲用されてきました。今は嗜好品として飲まれているココアやチョコレートも強心作用のある薬品として王侯貴族の間で珍重されていたということです。そしてこれら、カカオ類は蠍座の対応といわれています。蠍座の対応するハーブは血行促進効果があり心身ともに変容と再生を促進する効果があるモノが多いでしょう。

 私たちが生きる毎日は選択の日々です。その中で気づきが起こり、変容を迫られることも多々あるでしょう。昨日の貴方は今日と同じでしょうか?今日の貴方は明日と同じでしょうか?私たちは大なり小なり変化しています。その変化が有効で意味のあるものであるよう、私たちはそのチャンスを有効に、またきちんと見極められるようにしたいものです。

 太陽が蠍座を運行している時期、例年11月の中旬に今年の新しいワインが出来上がり解禁されます。いわゆるボージョレーヌボーです。しかし蠍座に対応するワインは熟成を重ねた重厚な香りと味をもつワインこそが、蠍座の持つ本来の意味に近いのではないでしょうか。今季、あなたの中の熟成を極めてみませんか?現在、蠍座を運行中の土星が気づきを与えてくれることでしょう。そしてハードだと感じた時は是非、蠍座対応のハーブにサポートを求めてください。きっと力になってくれるはずです~☆

 

 

suger岸 延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰

著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>

 

HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/