ハーバルアストロロジー

 

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ハーバルアストロロジー

こちらのコーナーでは毎月一回アロマテラピーとハーブに関した内容を「ハーバルアストロロジー」として占星術の視点から今月のエッセンシャルオイルやハーブをご紹介していくコーナーです。

担当していただく先生はアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰 岸 延江先生です。

先生の植物や占星術に対して幅広い知識をこちらでご紹介させて頂きます。

 

☆Asteridea ☆ ハーバルアストロロジー【第4回】 蟹座*Cancer

岸 延江(アロマセラピーサロン<Naturalis>主宰)

 

 12星座(12サイン)はそれぞれにギリシャ神話の女神が司っていたり、伝承がベースになっていることが多々あります。その意味することは、人々がよりよく生きるということを分かりやすくするという意味も込められていたということでしょう。

 <蟹座>の命名の由来もその延長線上にあるといわれます。神話上のお話ではありますが、9つの頭を持つヒドラが勇者ヘラクレスに襲われそうになった時に、身を挺して友人ヒドラを守ったのが、<化け蟹>の働きだったといわれ、その働きに女神ヘラは感動し<化け蟹>を星座にしたといわれます。そしてその意味は今に伝えられる、家族、友人、親しい人、大事な人を守るというキーワードに結びついていると思われます。

 ハーバルアストロロジーのベースとなる、医療占星術はこういった伝承がいたるところで見受けられます。

 今年2012年は6月21日から太陽が蟹座に移動します。そしてその日はちょうど<夏至>にあたります。<夏至>は日照時間が一番長い日、光り輝くシーズンの到来です。

 蟹座は<月>が支配星といわれ、それはメンタル部分を司り、本音の部分を象徴していることがあります。また大事な人を守る、同じ考えの人に共鳴するといったことがテーマとなります。ただネガティブに出てしまうと、違う考えの人や仲間意識を持てない人には無関心や、敵対心を持つこともあるので、そのあたりは注意が必要でしょう。他者の意見、違った考え方があるということは、人にはそれぞれのアイデンティティや個性があるということを認識し、互いに尊重し合うことは、とても大事なことであるということでしょう。

 しかし、本音を無理に押し殺すということは実際には体にも心にもよくありません。自分の気持ちや自らの体と会話するということは、これも又とても大事なことなのです。

 身体の対応部位は、胸、胃、女性の生殖器(子宮)などがあげられます。これは蟹座に太陽を持つ方がこの部位が弱いというわけではなく、<テーマとなる>と捉えてください。この<テーマとなる>ということはどういうことか。心身にダメージを受けた時やエネルギーが低下した時などに不調がこの部位に出やすくなるということもあるかもしれませんし、実際体感した方もいるかもしれません。しかし、太陽が蟹座の方でなくてもこの部位に不調を感じる方、感じた方は多いと思います。それは、私たちの中にはほぼ12星座分、7天体(医療占星術では7天体が対応します)のメッセージを許容する、保有する要素が含まれていることに他ならないのです。
医療占星術が適応されていた17世紀頃まで、病に倒れた時に人々は医療知識のある医師・薬剤師・ハーバリスト・修道士・修道女・祈祷師・魔女などに診断・相談を求めたといわれます。その時には触診・問診もしたと思いますが、その時の星の運行(トランジット)も大きな診断要素となっていました。それは<AS ABOVE,SO BELOW>という<天空で起こったことは地上に影響する>といったロジックが根底にあったからでしょう。星の運行には磁力に影響するということが言われますし、それは私たちの頭上での天候の状態、気圧などにも影響させます。実は産婦人科の現場では満月の時に出産が増えるというより、低気圧の時の方が出産が増えるといわれます。これはかなり気象状況が私たちの体に影響するということでしょう。また低気圧の時には古傷が疼いたり、関節が痛んだりといった事を経験された方も少なくないのではないでしょうか。一昔前までは一部の特別な人たち以外は自分の出生のデータを分かっている方、持っている方は少なかったと言えるでしょう。そのような時に使われたのが、ホラリー占星術であり、デカンビチュアチャートといわれる、その物事が起こった時間ということが重要視されていました。そしてその根底には莫大なデータと伝承で培われた統計学に裏打ちされているのです。

 起こった時の時間が分かる(病で倒れた時・病人の尿が持ち込まれた時など)ということは、西洋占星術で適応される<アセンダント><ハウス>の概念が適用され、物事が明確になるというナビゲーションでもあるのです。

 病気もウィルスで起きるものから、心の病からやがて体調不良を起こすものいろいろとあると思います。現代は医薬が発達し、かなりの病気を克服することが出来るようになりました。しかし逆に心の問題からくる病は年々重症化しているような気がします。

 この<蟹座>の時期に今一度自分の<心><気持ち>向き合ってみるのはいかがでしょう。
光り輝く夏の一歩手前です。ご自分でチャートを見られる方は、<自分の蟹座>にどの<天体>がはいっているか検証してみましょう。星座やハウスに<天体>が入っていない方も、生まれた時間が分かっている方は<ハウス>はどこかで意味深いものとなるでしょう。

 それが、今のあなたに与えられた大きなメッセージです。

 <蟹座>に対応する<ハーブ>はキャベツ、レタスなど味の淡白な葉物野菜などが代表格です。ロータス、ポピーなども対応します。<精油>はクラリセージといわれています。クラリセージは子宮の働きを鎮静化させるのに最適な精油で、PMSや生理痛に悩まれている方に症状を緩和する働きがあるといわれます。但し生理中の使用は逆に血量を増やしてしまうので控えてください。ホルモンを刺激するので、体調によって感じ方の違う精油で、ちょっと癖のある香りの精油ですが、シトラス系の精油とブレンドすると相性が良くバランスがとれるでしょう。

 

オススメブレンド(キャリアオイル20mlに対して。希釈率2~3%)

<PMS予防及び生理痛の緩和に>

・クラリセージ(☽)3滴 スィートオレンジ(☉)4滴  フランキンセンス(☉) 2滴

・クラリセージ(☽)  3滴    マンダリン(☉)  5滴~6滴

*クラリセージの香りが苦手という方は、同じCOLD&MOISTである金星に対応する精油で香りが気に入ったものをお使いいただいてもよいでしょう。

・ゼラニウム(♀)3滴   マートル(♀)3滴  グレープフルーツ(☉) 3滴

 輝く太陽が降り注ぐ季節はそこまで来ています。今はその季節を順調に迎えるために、少し気持ちをクールダウンさせてみましょう。自分を大切にすることは他者への愛情も慈愛に満ちたバランスが取れたものとなることでしょう。

 

suger岸 延江プロフィール

IFA認定アロマセラピスト、英国占星術協会会員 薫物屋香楽認定香司

都内にてアロマセラピーサロン<Naturalis>主宰

著書<星が導き出すハーバルアストロロジー>

 

HP アロマセラピーサロン<Naturalis> http://www.naturalis.jp/