星の見晴らし

 

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星の見晴らし

こちらのコーナーでは 毎月の星の動き・星座のコラム、エンジェルメッセージをUPしてまいります。

星の動き・星座のコラムは 男性占い師ユニットNOT FOR SALEメンバーのSugarさんに、エンジェルメッセージはドリーン・バーチュー博士公認エンジェルセラピー・プラクティショナーⓇのMomokoさんに毎月更新していただく予定です。 お楽しみに!


【星の見晴らし 本当はコワい金星!今年最重要の星と上手に付き合う方法とは?】〔その1〕

NOT FOR SALE Sugar

今年は金星の意味が書き換えられる年

いよいよ9月19日に、冥王星と天王星の2回目の正確なスクエアが形成されます。これは前回、前々回の記事でも紹介してきたように、今年から2015年まで3年間にわたり断続的に強められていく集合的な領域における「内なる戦争」状態を暗示する配置であり、すでに世情にそうした流れを感じとって、拭い切れない重苦しさやいたずらな不安感を募らせている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、そうした現実社会の背後で進展しつつあるドラスティックな変化の潮流に交差しつつも、異なる角度からもう一つの変化の兆しを暗示する、“より艶かしい潮流”についても触れておきたいと思います。その主役は、ヴィーナストランジット、金星食をへてにわかにその存在感を増してきている「金星」です。

金星は、一年を通じてどんな年になるかを暗示する今年の春分の日の配置でも、叡智そして拡大と発展のシンボルである木星ととともに、ホロスコープで一番目立つ位置である天頂にありました。そう、今年2012年は金星がクローズアップされてくる年でもあるんです。

その皮切りとして、6月6日のヴィーナストランジット(金星の日面通過=太陽、金星、地球の順で一直線に並ぶ)が双子座で起きました。これは世間が久しぶりの天文熱に沸いた5月21日の金環日食よりずっと珍しい天文現象で、金星が太陽という名の「王(神の子)」の懐に入り、目が覚めるかのような咆哮(太陽風)により、金星本来の強さや輝きを取り戻すよう鼓舞されるという意味で、占星術的にも非常に重要な現象と言えます。

ヴィーナストランジットは通常、約120年に一度、8年の期間をおいて必ずペアで起きるのですが、今年は2004年以来の2回目の締めくくりの年。前回は1874年と88年で、この時期は電話や電球、蓄音機が発明され、明治維新が終了していくタイミングでした。また、前々回は蒸気機関や紡績機の発明され産業革命の礎となるなど、ヴィーナストランジットは起きるたびに大きな時代の節目や変容とリンクしてきたんですね。

続けて、8月13日には金星触もありました。これは月が金星を隠してしまう現象ですが、23年ぶり(次回は51年後)の今回は、新月直前の細長くとがった三日月、それも月本来の力が強まる蟹座で起きました。三日月はイシスの杯、受容性そして再生の象徴でもありますから、王たる太陽からの燃えるような熱の投射に続き、今度は「太母」の風格をたたえる月が娘としての金星をいったん飲み込み、子宮に戻した上で産みなおしを行った訳ですが、これは端的にいって「金星の意味の書き換え」を表しています。

こうした一連の天文現象(書き換え)をして、「スピリチュアルなものへの関心の高まりが時代精神の変容を加速させる」などと、一部では無邪気に言われている向きもありますが、占星術において金星は、美意識や調和、そしてなによりも愛(何かにひきつけられる力)を象徴する天体です。すでに恋愛至上主義が当たり前のように掲げられ、広告や雑誌で「モテ」や「愛され」の文字が躍らない日はないがないかのような現在の社会風潮において、金星がクローズアップされてきている今、改めて、金星との向き合い方やあるべき位置づけについて、私たちは問いなおしてみる必要があるように思います。