星の見晴らし

 

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星*花メッセージ

こちらのコーナーでは 毎月の星の動き・星座のコラム、エンジェルメッセージをUPしてまいります。

星の動き・星座のコラムは 男性占い師ユニットNOT FOR SALEメンバーのSugarさんに、エンジェルメッセージはドリーン・バーチュー博士公認エンジェルセラピー・プラクティショナーⓇのMomokoさんに毎月更新していただく予定です。 お楽しみに!

 

【星の見晴らし】〔その1〕

NOT FOR SALE Sugar

このコーナーでは、毎月の星の動きの中でも特に気になる配置を取り上げ、
少しでも「時代の見晴らし」をよくするために、主に占星術的な観点から、
現在進行形の出来事とイメージやシンボルの関係を読み解いていきたいと思います。


 

3・14は幸運の大三角、ただし注意も必要?!

3月の中でも特に注目したいのが、14日に形成される大変珍しい正確な正三角形です。この日「情感と文化、お金」を表わす金星と「援助と発展」を表わす木星とがぴったりと重なり、さらに「エネルギーと切断」を表わす逆行してきた火星、そして「進化と切り替え」を示す冥王星とが、それぞれ120度の角度をもって協力しあい、一つの三角図形(安定した状態)をなします。占星術ではこうした配置を「グランドトライン」あるいは「幸運の大三角」と呼び、伝統的には大変なラッキーを呼び込むとされているんです。

特に、今回のグランドトラインは「土のグランドトライン」という種類で、これは金星・木星のある牡牛座、火星のある乙女座、冥王星のある山羊座のすべてが、世界を構成するとされる火土風水の4つのエレメント(根源的原理)の内、「土」のエレメントに当たるため。この「土」は、物質的豊かさをもたらす「大地」あるいは人間の「感覚」を司り、4つのエレメントの中でも、目に見え、しっかりと手で触れられるような実質的な手触りや現実的な生活のベースを強力にする働きを担います。運命の女神もそうですが、物事には始まり力と、継続する力、そして変化する力がそろって初めてスムーズに回っていきますが、グランドトラインも同様で、土の性質が実に自然に流れ、強められていくんですね。

しかも、豊かさの感覚を重視する牡牛座にある金星・木星の組み合わせは、個人においても経済においても十分な衣食住(いのち)の充足感を暗示する配置であり、火星との協力関係はそこに躍動感や元気のよさをプラスし、さらに冥王星との協力関係はそこに深い確信と堂々たる風格をも与え、全体として、ズルさやセコさのない、実に清々しい現世肯定の風潮を示す様相となっているんです。

と、ここまで読んだ限りでは「じゃあこれからしばらくは日本経済もいいこと尽くめ?!」なんて楽観視の一つもしてしまいそうですが、実際はそうは問屋がおろさない。どんな星の配置にもいい面があれば、必ずその裏に暗い側面が存在します。

確かにグランドトラインは迷いや葛藤とは一見無縁で、非常に自然体で行動できる環境を与えてくれますが、一方でこの環境は堅牢な「城門」に守られているのと同じで、守られている側からすればかえって恵まれていることに気付きにくく、甘えや怠惰にも容易につながり、自発的に人生を切り開く気概や成熟の機会などを人から奪ってしまうという、実に厄介な一面を持ち合わせています。

そうなれば、「清々しい現世肯定の風潮」というのも一転して、既存の産業構造や利益システムにのっかったまま現状維持にしがみつく思考停止という姿に様変わりし、力が強いだけにさらにそれを強調し後戻りできないものになってしまう。

では、このグランドトラインを上手に活用するためには、一体どうしたらいいのか。
こういう時は、星の配置をひとつの「問い」として見なし、向き合ってみましょう。

そもそも、城門とは内部の貴重な財産を守るためにありますが、この場合、「財産」とは何のことなのでしょうか?つまり、城門の内側にいる人間にとっては、ついつい城門を自分を守る盾として認識しがちですが、果たして財産=自分の身の安全や保身であり、それが最優先事項なのか。あるいは、自分の身の安全も大事だけど、実はそれより優先される「財産」というのがあるのだろうか、と。

以下、このような問いを踏まえた上で、もう少し詳細に見ていきましょう。

 

“態度経済”と怖れの感覚(グランドトライン詳解)

最近、ソーシャルネットワークサービスのTwitterを通じ、坂口恭平さんという方の「態度経済」という言葉を知りました。これを読んでいる方の中には、既にご存知の方もいるでしょうか。もともと建築家であり作家でもある坂口さんは、昨年の震災後、東京から熊本へ避難し、そこでゼロセンターという実験的なコミュニティーを設立して、自ら「新政府初代内閣総理大臣」を名乗り、ZERO PUBLICという領土拡大計画を現在進行形で展開しているそうです。

この態度経済という考え方のキモは、「(生きている、という)態度を見せ続けるやつを、飢え死にさせちゃまずいって、社会に認識させる」というところで、それは格差拡大が進行し、金持ちはもっと金持ちに貧乏人はもっと貧乏人になっていく現在の日本の流れを反転させるため、そして等価交換を推し進めてきた貨幣経済とは「全く別のレイヤー」にある経済感覚へ移行するための、一つの試みであり投資であると言えるでしょう。

そして、こうした試みや、態度経済という言葉で表現されようとしているものは、まさに今回のグランドトラインをよくよく表わしているように感じられます。

順に説明していきましょう。

まず、今回のグランドトラインを形成している惑星を見ていくと、どの惑星も各星座の10度(ちょうど1/3)の位置にあることが分かります。最初の9度までは、どの星座においても内側でその星座特有の感受性を培うことがテーマなんですが(たとえば乙女座であれば自分の内と外との輪郭をはっきりさせてクリーンにする等)、10度になると今度は城門を開いて、自分の日常の外側にある世界や外部の人々に積極的に働きかけようするんですが、その際に抱く「怖れ」をいかに克服するか、というのが、どうも10度の共通テーマなんです。これは、奇しくも先に触れたグランドトラインというもの自体が抱える負の側面の話とも重なってきますね。

つまり、今回のグランドトラインは、「土」が司る実生活や経済活動の面において、どんな形や規模でもあれ、これまで自分が実感してきたことを「外部」へ説明したり、働きかけてみようというムーブメントの暗示であり、これは坂口さんの「態度を見せ(続け)る」という言葉に集約されています。

そしてそれは同時に、そうして態度や生き様を外に見せる際にどうしても抱いてしまう恐怖心が、どこから来て、いかに克服されうるかということも、三角形をなす3つの点が示してくれているはず。