アーティスト紹介
今月の東北パワーピープル「アーティスト編」にご登場していただく方は
「こころキャンドル」を企画、制作されている赤坂千秋さんです。
「こころキャンドル」って何?と言うところから制作秘話まで取材させていただきました。
こころキャンドル 赤坂千秋
-こころキャンドルが生まれた理由
東日本大震災が起き、1年過ぎた当りから仮設住宅の方々のこころのケアが必要と思ってきました。
私自身、地震後パニック障害になり、大変な思いもしましたが、私のような者がこのような障害を起こす時ことは皆さんはどんな感じなんだろう。とおもって自分達で作れるものを作って行こうと思いました。
震災後、私たち家族も避難所でお世話になっていたのですが、余震の中で男性の方々が寝ずに火の番をしておりました。そしてその時、ろうそくがあっても安全につけておくことがなかなか難しかったのです。電気の無い時間を過ごす中で「安全に、誰でも使えるようなキャンドルは無いだろうか?」と思い、このこころキャンドルを作ろうと思いました。
丁度大震災から一年後、その思いを形にしていこうと思いました。
しかし、私自身は仮設住宅に住んでいるわけでもなく、キャンドルの制作をお願いするに当たり信頼関係も必要と思いました。そして親戚の叔母に事情をお話しすると快くお引き受けいただき、仮設住宅にお住まいの方々にお声がけ頂きました。数名の方が、このこころキャンドルの制作をお手伝いいただけるということになりました。そして仮設住宅内にある集会所もお借りできるようになり、そちらとご自宅という2箇所で内職をしていただく事になりました。
こころキャンドルを生み出すまでには一ヶ月以上試行錯誤しました。
-私自身の経験とこころキャンドル
私は神戸の出身で阪神淡路大震災も経験しておりました。私の住んでいた地区はあまり被害がなかったのですが、今でもその時のショックはあります。そして東日本大震災を経験し、私はパニック障害になりました。今まで好きだった趣味もなにも手に付かず本当に苦しい思いをしました。
しかし、仮設住宅で生活している方々に接していくうちに「何か私に出来る事がないだろうか」と思うようになりました。少しずつ以前の生活も取り戻してきたある日、久しぶりに大好きだったデコパージュを可愛い小物に作って見ました。
これがとてもヒントになりました。「もし、このデコパージュを小瓶につけてみたらどうなるのかしら?」早速取り掛かってみました。
そして初めての「災害用キャンドル」が出来ました。
実は「こころキャンドル」とネーミングしたのはずいぶんと後になってからのんですよ(笑)
この小瓶に決めるのも色々なタイプのものを使ってみましたがこの大きさが一番使いやすかったのです。小瓶に貼ってあるデザインシールはデコパージュの手法を使っておりますが、みなさんが作りやすく小瓶に貼っても綺麗にみえるようにするにはどうしたらよいかなど色々と作ってみました。
シールのデザインもオリジナルなんですよ!
小瓶の中にはティーキャンドルとマッチが入っております。
中のキャンドルもこだわりました。実はこのティーキャンドル8時間も使えるんです!
普通は3時間ぐらいなのです。これも探しました。
マッチをお入れしたものこの小瓶があれば何処でもすぐに光を得られるようにしたかったのです。
そしてビンの蓋をすれば安全に消せます。
震災での余震の中、キャンドルの炎の心配もしないといけないことが多々ありました。
こころキャンドルはその点でも安心です。
こころキャンドルはJETOミヤギに10円の義援金を送ることになっております。
こころキャンドルをお買い上げいただいた方にも「このキャンドルを購入する事で何か被災地にお手伝いできると思うと嬉しい」とおっしゃっていただいております。
被災地の復興は本当にこれからです。
私たちもすこしでもお手伝いできたら嬉しいです。
そしてなによりも被災された方々の心と皆様の心を「こころキャンドル」で繋いでいけたら何よりと思っています。
-最後に一言
心キャンドルは一つずつ手作りさせていただいております。そして皆さん楽しみながら作っていただいております。もし、このこころキャンドルをお取り扱いしたいと思っていただいた方がいらっしゃいましたら是非!
宜しくお願いいたします。
赤坂 千秋
こころキャンドルHP
http://kokorocandole.web.fc2.com/
こころキャンドル ブログ
http://kokorocandle.seesaa.net/
こころキャンドル 募金先
JETOみやぎ
http://www.jeto-miyagi.org/